根の治療とは、どんな治療か?
根の治療の概要
1.根への道すじの確保
根の治療をするには、根の入口が見えるようにする必要があります。
そのためには、根の入口の上には、何もない状態にしなければできません。
かぶせ物や、歯を補強している各種土台、根の入口を隠す歯の一部などは削って取り除きます。
( 取り除いたものは、再利用できません ⇒ だからあせらずに治療を受けましょう )
2.根の長さの確認
根の長さを、専用の器械で測定検査しながら、根の先までの長さを確認します。
必要ならば、レントゲンで確認する場合もあります。
3.根の中の処置
専用の器械で根の長さを確認しながら、細菌に感染した根の内容物(歯の神経など)を除去し、
細菌に感染した根の内側も、取り除いていきます。
根の治療器具を細いものから、次第に太いものへ、順に、かえていきます。
先端の直径は、最も細い器具で 0.06mm で、最も太い器具で 1.4mm です。
太さの種類は、23段階あります。
非常に繊細な治療です。
4.根の中の洗浄
根の処置は、生理食塩水や消毒液で、洗浄しながら進めていきます。
5.根の中の消毒
根の処置と、洗浄を繰り返した後、根の中を乾燥し、消毒薬の綿を入れて、仮詰めします
6.仮詰めで数日間、経過をみます
その間、消毒薬の効果と、生体の治癒力で、細菌の力を弱めていき、
根のまわりの炎症が、治まるのを待ちます。
7.根の中の処置を、何度か繰り返す
根の処置と、洗浄を繰り返し、消毒薬の綿を入れ、仮詰めして、数日間経過をみます(上記3~6)
根の治療は、処置だけで治るのではなく、生体の治癒力が不可欠です、
よって治療に要する回数・日数をあらかじめ予想することはできません。
3週間~重症例では半年近くかかる場合もあります。
治療する側、治療を受ける側、双方に 「根気がいる」 治療と、いえるかも知れません。
* 切り傷や、風邪が、「治る日数」 を予測できないのと同じです。
歯は 「生体」 なので、機械を修理するのとは違うのです。
8.根の中の封鎖
炎症が静まれば、根の中を緊密に封鎖して、根の治療は終了です
9.歯の補強、そして、治療終了まで
根の治療を必要とする歯は、相応のダメージを受けている歯なので、
強度が低くなり、割れやすくなっていることが多いので、
金属やプラスチックで補強してから、元の形に似せた形に戻します。
このように根だけになっている場合は、型をとって、金属の土台を作ります
黒い部分が金属の土台です。金属の土台を接着して、
今度はかぶせ物の型をとります。
かぶせ物ができてきたら、調整後接着します。
これでやっと治療が終わりです。
回数が最も多くかかる治療ですが、根気よく頑張ってください。
根の治療例
金属のかぶせ物が入り、治療が終わっているようですが、
根の先に黒いカゲが、これは根の中の消毒等の処置が不十分で、
根の中で、細菌が繁殖し、その結果化膿し、ウミがたまったのです。
かぶせ物を外して、根の治療をやり直して、根の先まで
充分に消毒後、根の中に専用の詰め物をします。
歯と 詰め物の 隙間から、むし歯になり、
歯の神経にまで 進んでしまったので、神経を取る 治療をします。
この歯は根が 3本あります。
神経をとって、細菌に感染した部分を 取り除いたら、
根の中に 専用の詰め物をします。
縦の白い3本の線が その専用の詰め物です。
このようにできるだけ 根の先まで、緊密に詰めておけば、
再発の可能性を 低くできます。
歯と歯の間の むし歯の 典型的な例です。
歯の上の部分は 多く残っているので、
お口の中では、一見小さい穴がある程度にしか 見えませんが、
中では大きく、むし歯が広がっています。
根の部分にまで、むし歯が 進んでしまい、
その部分が、不潔になり、細菌がたまり、むし歯だけでなく、
歯周病も 進行しています。
「 歯と 歯の間の 歯みがき 」 が いかに 大切かを、少しでも 感じられたら、
すぐに、実践しましょう。デンタルフロスは 必須 なのです。


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