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歯石は1回で取れませんか?

歯石をとることは、歯周病治療の一環として行っています。
歯を白くキレイに見せるために、行っているわけではなく、そのような目的ですと、美容治療ということになりますので、
保険診療の適用は受けられません。

歯肉が炎症を起こしている場合には、歯石をとった後に、歯肉の炎症がどの程度改善しているか、確認する必要もあります。

もちろん残っている歯が数本しかない場合や、歯肉の炎症がほとんどなく歯石の量も少ない場合には、1回ですむ場合もあります。

また当院で一度しっかりと歯石除去をされて、定期的にメンテナンスを受けられている場合は、ついている歯だけをとるので、1回で済むことが多いです。

また、保険診療には規則があり、28本全ての歯石を、通院回数1回で取って保険請求しても、
審査で否認され認められません。(保険外治療になります)

タバコのヤニなどの着色だけとれますか?

歯周病治療の一環として、歯石をとる際に、歯石の取り残しのないように着色もとります。
タバコのヤニなどの着色は、病原性は低い上、歯を白くキレイに見せるための治療は、美容治療になりますので、保険診療外になります。

また着色が目立ちますが、今までの経験上、歯石が全くなく、着色だけついている患者さんは、おられません。
歯石は表面がザラザラしているため、歯石の表面には、キレイな歯より、数倍着色がつきやすいのです。

歯石はどうして取らなければならないのですか?

歯石は細菌の塊であるプラークが固まったものです。
その上、歯石の表面はザラザラしているため、プラークがつきやすく、細菌の格好の 「すみか」 となってしまいます。

歯石のついている部分では、歯周病が進行します。歯肉は炎症を起こし、歯をささえている骨を破壊し、根が露出してきます。

個人差がありますが、通常半年に1度、歯石のつきやすい方は3ヶ月に一度くらいは、歯石を取っておいたほうが良いといえます。

目で見て付いていないからと、油断しては、歯は守れません。歯周ポケットの中の歯石は直接見ても見えません。

歯石を一度取れば、歯周病は治りますか?

歯石は、細菌の塊であるプラークの固まったものです。
歯石が付くということは、プラークが 「取りきれていない」 ということです。

細菌の塊であるプラークを、できるだけ残さずに磨けるように 「正しい歯みがき」 を身につけなければ、歯周病は治りません。

今までと 「同じ歯みがき」 では、再び歯石がつきます。その間は徐々に歯周病は進行します。

歯みがきが上手になり、歯石のつく量が徐々に減っていくようにしていきましょう。

また、磨き残しを、ゼロにすることは容易ではありません。

患者さんごとの、リスクに応じて、定期健診メンテナンスを受ける必要があります。

歯石を取った後に歯がしみるようになったのですが?

歯石が多く付着している患者さんですと、歯石をとった後に、冷たいものがしみたり、冬の冷たい空気で歯がしみることがあります。

これは、歯周病の進行により、歯をささえている骨が破壊され、根が露出して、しみやすい状態になっていたにもかかわらず、歯石の存在によって、
露出している根がカバーされ、しみる症状がでていなかったのが、歯石をとることにより、しみる症状が表れたためです。

一時的なもので、プラークを残さないように磨いていれば、1週間~1ヶ月くらいで、落ち着きますので、心配はいりません。

但し、進行した歯周病で、骨の量が少ない場合は、歯の神経にまで炎症が進んでしみている場合は、歯の神経をとる治療が必要になる場合も稀にあります。

歯石を取った後にハグキが少なくなったように見えるのですが?

DSC_0086.JPG歯と歯の間に歯石がついています。
これらの歯石を取り除くと ・・・


DSC_0083.JPGこのように、歯と歯の間にすきまが、できたように見えるかも知れませんが、
歯石がついている場所では、歯をささえている骨が破壊され、
骨のなくなった部分は、ハグキが下がりますので、
歯石を取る前からその部分には、ハグキがなくなっていて、
歯石で埋め尽くされていたのです。



また、ハグキの炎症が強い場合は、腫れて本来のハグキより、量が多く厚く見えていたものが、「正しい歯みがき」 や歯石を取り除いたことで、
ハグキの炎症が治まり、腫れがひいて、本来のハグキの量に戻った場合も、ハグキが少なくなったように見えます。

いずれの場合も、健康になってきた証ですので、心配はいりません。

歯石をとったら、歯がグラグラするように感じるのですが?

歯周病の症状には、歯がグラグラする、歯と歯の間に物がはさまる。という症状があります。
この症状は、歯周病としては、かなり進行したもので、歯をささえている骨が少なくなっている状態です。

歯と歯の間が、歯石で埋め尽くされて、グラグラの歯が固定されていたものが、歯石をとることで、
隣同士の歯を、細菌の塊ともいえる歯石でとめていたものが、、1本1本が本来の状態になって、グラグラするのです。

歯石をとって、歯が悪くなるということはありません。

歯石を放置すれば、確実に歯周病は進行し、この状態からさらに進行すると、歯が抜けてしまいます。
歯周病は、進行すればするほど、進行のスピードが速くなります。早めに治療して、早めに進行を食い止めましょう。

グラグラしたら、一時的に接着剤でとめるなど、治療法もありますので、歯石は放置せずに、こまめにとりましょう。